In principio erat Evolutionis

行動生態学・進化心理学などの勉強ノート・書評

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

井原泰雄 (2017)「現代的な文化進化の理論」(『文化進化の考古学』第1章,pp. 1-34)の蓄積的文化進化モデルについて

文化進化の考古学 作者: 中尾央,松木武彦,三中信宏 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2017/08/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る David Bussの進化心理学の教科書に手を出す傍らで『文化進化の考古学』を読んでみたところ,第1章の…

Fiery Cushman (2014) "Punishment in Humans: From Intuitions to Institutions", Philosophy Compass (2014): 1–16

中尾央『人間進化の科学哲学』における罰と教育の章についての補足として,Cushmanの論文を読んでみた.以下に内容をまとめてみる. Abstract ヒトの間における罰の進化には文化的制度(cultural institutions)が重要だ. 文化的制度は外適応(exaptation)で…